所在地・住所 | 京都府京都市伏見区深草藪之内町68 |
---|---|
電話番号 | 641-7331 |
参拝料金 | 無料 |
参拝時間 | 24時間可能 |
祭神 |
|
創建 | 711年 |
アクセス | JR奈良線「稲荷」駅からすぐ |
公式サイト | http://inari.jp/ |
千本鳥居で知られる稲庭神社の総本宮
日本各地にある稲荷神社。その数、3万社を超えるといわれるが、伏見稲荷大社が稲荷神社の総本宮だ。近年、外国人観光客が年々増え、つねに多くの参拝者でにぎわっている。
主祭神の宇迦之御魂大神は、『古事記』によれば、須佐之男命と大市比売命の御子。また『日本書紀』によれば伊奘諾と伊奘冉の御子・倉稲魂大神とされ、五穀・食物の神だ。
鎮座は711年。社伝によると古代の有力豪族・秦氏の1人、秦伊侶具が勅命を受けて三柱の神を稲荷山の三ケ峰にまつると、五穀豊穣となり、地域
の百姓がおおいに喜んだという言い伝えがある。また『山城国風土記』逸文には、秦伊侶具が餅を的にして矢を射たところ、その餅が白い鳥となって飛び去り、舞い降りたところに稲が実ったため、その奇瑞により社名を「イナリ」としたと伝えている。
827年に淳和天皇の体調が勝れなくなったため占いをしたところ、東寺造営の際に稲荷山の神木を切ったことにより、稲荷神に従五位下の神階が与えられ、東寺の守護神としてあがめられた。さらに942年には正一位となる。現在でも職に「正一位稲荷大明神」と書かれているのはこのためだ。
伏見稲荷大社といえば、一番に思いつくのが朱色の社殿と鳥居、そして狐だ。稲荷神社では狐、とくに白狐を神の使いとしており、境内にもたくさんの狐の像を見ることができる。これらの狐は、よく見ると稲穂や玉、鍵、巻物など、さまざまなものをくわえている。稲穂は五穀豊穣のシンボルであり、巻物は知恵の象徴。また、玉は神徳を表しており、鍵は米などを納める稲蔵の鍵だともいわれる。そのスタイルも座っているものから、逆立ちしているものまで。境内を歩きながら見てみるのも面白い。境内の鳥居は信仰者の奉納。本殿背後の千本鳥居が有名だが、山全体に鳥居が奉納されており、その数は1万基を超えるという。稲荷山は歩いて巡拝できるようになっている。1周約4キロ、ゆっくり歩いて2時間というところだ。
鳥居の奉納は語呂合わせから?
鳥居の奉納が広まったのは江戸時代からといわれ、これは願いが「通る」ようにという祈りや、「通った」というお礼の意味が込められているという。鳥居の奉納は現在でも可能だが、希望者が多く少し待つこともある。