所在地・住所 | 京都府京都市北区平野宮本町1 |
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電話番号 | 075-461-4450 |
参拝料金 | 無料 |
参拝時間 | 午前6:00~午後5:00 |
祭神 |
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創建 | 794年 |
アクセス | 市バス「衣笠校前」下車北へ徒歩3分 |
公式サイト | http://www.hiranojinja.com/ |
京都きっての桜の名所、平氏の氏神として繁栄
平野神社の歴史は古く、奈良時代にさかのぼる。主祭神・今木皇大神は「今木大神」として、平城京内の田村後宮にまつられていたことが『続日本紀』に記されている。
現在の場所に遷されたのは794年。平安遷都に伴って宮中外にまつられることになったのだが、これには「臣籍降下」の制度が関わっていると考えられる。すなわち、皇族が姓を与えられてその身
分を離れる制度が奈良時代末期から実施されていたが、これにより源氏、平氏をはじめ、高階氏、大枝氏、清原氏、中原氏、菅原氏、秋篠氏らが天皇外戚となり、平野神社はそれら氏族の氏神とされたのだ。当時の境内は約2キロ四方もあった
とされ、その広さは現在の京都御所くらい。9世紀には神階の最高位である正一位も授けられており、広大な敷地と高い格式を誇る神社だった。
また、これらの氏族のうち、平氏とはとくに結びつきが強く、平清盛の義妹にあたる透子が平野神社に参詣し舞を奉納したといわれている。平滋子といえば、後白河法皇に見初められた人物。希有な美貌と教養をもつ女性だといわれ、元は後白河院の姉に仕える女房だったのだが、法皇の寵愛を受け、のちの高倉天皇の母の地位にまで上り詰めた。さらに院と清盛の仲を取りもち、平氏繁栄のきっかけをつくった人物でもある。また、現在の社殿は江戸時代の公卿・西洞院家が天皇に進言して復興されたが、この西洞院家も平氏の末裔だ。
現在の平野神社は、桜の名所として有名。境内には、平野神社から広まったとされる衣笠、珍種として知られる魁、黄色い花を咲かせる御衣黄など、約30品種400本もの桜が植えられている。例年3月下旬からおよそ1カ月もの間、さまざまな桜を楽しむことができる。毎年4月10日には桜花祭が開催されるが、これは985年に時の天皇・花山天皇の命により、臨時の勅祭が行なわれたことがルーツ。境内には露店が建ち並び、地元の人々をはじめ、多くの花見客でにぎやかな一夜となる。
おみくじを運ぶ神の使いはリス・
神の使いとなる動物は、キツネやイヌ、ウサギなどさまざまだが、平野神社ではリス。それにちなんで同神社には「りすのおつげ」と呼ばれるおみくじがあり、リスが尻尾にくじを巻きつけてい
る。リスが木の実ではなく、桜の花をもっているのもかわいらしい。